有限会社の特長

資本金３００万円以上で設立できるのが有限会社です。株式会社とは異なり株券等は発行されません。株式会社の出資者が「株主」とよばれるのに対して有限会社の出資者は「社員」と呼ばれます。株式の公開や社債の発行など広く外部から資本を調達するのには向かない反面、有限会社は比較的簡易に設立が可能で、家族経営には向いていると言われています。

有限会社の設立

2006年の新会社法の施行で、有限会社法が廃止され、新たな有限会社は設立できなくなりました。

友人に「起業するならウチの様に有限会社が良いよ」と勧められたんだけど・・・

おそらくその方は2006年以前に有限会社を設立されたのだと思われます。2006年以前に設立・経営されていた有限会社は継続できなくなったわけでもなく、株式会社や合同会社への組織変更を求められるでもなく、有限会社として今も継続することが可能です。「有限会社は廃止された」という情報と「知り合いが今も有限会社やってるよ」という情報が錯綜して起業される方を惑わすのですが、実際には「新設はできないけど2006年以前からの有限会社は継続できる」というのが真相です。